家庭内から出る『個人情報ダスト』の処理方法
IT化が叫ばれて久しいですが、少なからず発生してしまう紙媒体の個人情報。
企業では専門業者へ依頼するなど徹底した処理がされているでしょうが、一般家庭で出るものについては意外と処理に困ります。
こうした家庭内の『個人情報ダスト』(と勝手に命名)について、皆さんはどのように処理しているのでしょうか。
意外に多い、紙の個人情報
個人情報と言うと真っ先に思い浮かぶのが、携帯電話やパソコンに保存されているデータ類。
これらについては削除するのに手間もかからず、ゴミは発生しません。
一方で紙媒体の個人情報ダストが、家庭内でも多く発生します。
例えばDM(ダイレクトメール)などの郵便物には住所・氏名が記載されていますが、捨ててしまうことが多いのではないでしょうか。
電気・ガス・水道などの明細もそうですね。家計簿をつけていても、永久保存している人はいないと思います。
またネット通販の普及によって『宅配便の送り状』も多く発生するでしょう。こちらは封書やハガキとは違い、電話番号や内容物も分かってしまいます。
気にしすぎだと言ってしまえばそれまでですが、そのまま『ポイッ』と捨てるのも気が引けます。
大量の個人情報は燃やしてしまうのが一番確実
紙の個人情報を安全に処理したいのであれば、燃やしてしまうのが最良でしょう。
復元することは不可能ですし、量が多い場合には手っ取り早い方法です。
しかし焼却設備がある家庭は少ないでしょうし、かと言ってコンロで燃やすのは危険です。
庭があれば屋外で燃やすという手もあるでしょうが、自治体によっては厳しく規制されていたり、煙や臭いを考えると近所迷惑にもなりかねません。
では個人で確実に、しかも大量の個人情報ダストを燃やしてしまうのはどうしたら良いのでしょうか。
そんな時は直接ゴミ処理場へ持ち込むと、その場で処分してくれるので安全です。
こうしたゴミ処理施設は市区町村のHPで確認出来るので、個人情報に限らずゴミが大量に発生する時は利用すると良いでしょう。
ちなみに私の住む市では、1回あたり50kgまで無料で処理してくれます。
家庭用シュレッダーの選び方
いちいち燃やすほどではないけれど、紙の情報を安全に処分したいという時には『シュレッダー』があると便利です。
個人情報保護法が施行されてから、家庭用のシュレッダーも数多く販売されています。
逆に種類が多すぎて値段もピンキリなので、選ぶのに迷うかもしれません。
そこで、ざっくりとシュレッダーを選ぶポイントを3つ挙げてみます。
① 裁断出来る大きさ(用紙の幅)
② 裁断出来る枚数
③ 裁断形状(ストレートカット or クロスカット)
もっと細かく言えば、容量、連続使用時間、裁断幅、紙以外(CD・カード類)が可能か、など…色々あるのですが、家庭用であれば先の3点を比較すると分かりやすいです。
どうせ買うなら、A4サイズを同時に5枚以上裁断可能で、クロスカットの物を選びましょう。
今まで3台のシュレッダーを使用してきましたが、私の経験から言うと安い物はすぐ壊れます。
個人的にオススメなのは『フェローズ(Fellowes)』製のシュレッダーです。
海外メーカーですが、丈夫で長持ちするので我が家でも愛用しています。
手軽な便利グッズを活用
シュレッダーは大袈裟かな、という人には安価な便利グッズもあります。
代表的なものとしては『シュレッダーはさみ』が有名。歯が複数枚付いたハサミです。
最初の頃は面白くて夢中で切っていたのですが、次第に飽きてしまいました(笑)。
また、個人情報の文字をコロコロッとなぞって塗りつぶせる物もあります。
モザイクっぽいパターンで文字が読み取れないようになり、労力も少なくて済みます。
これも最初は面白がって使ったのですが、インクがなくなってから使わなくなりました。

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個人情報ダストが少なければ、こうした便利グッズで充分でしょう。
どちらも使用しましたが、やはり個人的にはシュレッダーが一番ラクです。
あとがき
こんな細かいことを気にしながら生活するのも、なんだか息苦しい感じがします。
でもプリンターで印字された物は別として『手書き』の手紙などは、処分せず手元に残しておきたくなるものです。
相手の性格や気持ちが、手書きの文字から伝わってくるためでしょうか。
そうした物まで『ゴミ』と一括りにしてしまうのは、これまた寂しい気もします。
より技術が進めば『シュレッダー』など必要ない時代が来るかもしれませんが、手紙という『手書きの紙文化』はずっと続いてほしいものですね。