読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

自己責任で。

小さな話をタレ流す雑記ブログ

『働き方=生き方』の変化が求められる時代に、企業や政府はどう対応していくのか

f:id:teihanpatsu87:20161023215204j:plain

 

電通の過重労働問題が多くの波紋を呼んでいますね。

 

こうした悲しい事件は過去に何度も起きていますが、雇用のあり方を問う姿勢はここ数年で圧倒的に強くなったと感じます。

 

先にもニュースで報じられた『東芝うつ病事件』などはその良い例でしょう。12年間の裁判を続けているうちに、原告側へ有利になるような判決へと変化していった様子が伺えます。

 

jikosekininn.hatenablog.com

 

 

過重労働は、問題視されながらも今まで何となくやり過ごされてきました。しかし時代が世論を大きく動かし、政府内でも日本型雇用の限界が迫っていることを強く感じているようです。

 

 

雇用環境の限界に危機感を抱く政府

 

先月、政府内で『働き方改革実現会議』がスタートしました。

 

今現在の雇用に対する問題、とりわけ非正規雇用の処遇改善や賃金引き上げ、長時間労働の是正などが取り上げられています。

 

どれも目新しい内容ではありませんが、雇用問題に対して首相自らが陣頭指揮をとって新たな会議を設けるのは異例と言えるのではないでしょうか。

 

第1回目の会議が9月27日に実施されたばかりですが、この後すでに現場意見交換会も2回行われていることを考えると早急な改革の必要性に迫られている様子が伺えます。

 

残念ながら電通事件は会議の直後に起きていますが、悲劇が繰り返される前に具体的な対策に乗り出してくれることを願うばかりです。

 

 

働き方そのものに異変が起きている

 

f:id:teihanpatsu87:20161023222457j:plain

 

さて『働き方改革実現会議』のなかで、少し気になった議題が見受けられました。

 

それが

 

『テレワーク、副業・兼業といった柔軟な働き方』

 

というものです。

 

実はこの会議の後を追うようにして、経済産業省からも『柔軟な働き方に関する研究会を設置』という発表が、つい先日ありました。

 

この研究会では、

 

『兼業・副業、雇用契約によらない新しい働き方(フリーランスなど)といった多様な働き方が注目されています』

 

とした上で、政府による『働き方改革』との関連性が言及されています。

 

副業やフリーランスと言うと、従来までは日陰の印象が強かった職業。収入は安定せず、会社員に比べて長時間労働の割に低賃金というイメージでした(語弊があったらスミマセン)。

 

しかし政府がここにフォーカスを当てているということは

 

『会社に雇用されない働き方で収入を得る人が増えている』

 

ということを物語っています。

 

 

働き方が多様化している

 

昨今ではインターネットの普及によって、手軽に賃金を得るための手段が増えています。

 

例えば最近話題になっている働き方の一つとして『クラウドソーシング』というものが挙げられます。

 

これは直接的な雇用関係がなくてもインターネット上で業務を請け負い、それに対して賃金を受け取ることが出来る仕組みのこと。

 

アウトソーシングのように1対1で業務を委託契約するのとは違います。依頼主は不特定多数の働き手に仕事を依頼し、働き手も自分で好きな仕事を選んで実施するというスタイルです。

 

依頼主と働き手には直接的な雇用関係はありませんが、報酬(賃金)は発生します。登録をするだけで手軽に始められますし、パソコンとインターネットの環境があれば自宅内で全てが完結してしまうのです。

 

クラウドソーシングに限らず、インターネットを介することで様々な働き方が創出されています。時代の変化に伴い仕事のあり方が多様化しているためです。

 

 

ブロガーが公に職業と言えるようになるか

 

f:id:teihanpatsu87:20161023223122j:plain

 

同じようにインターネットを利用した手段として代表的なのが『アフィリエイト』です。

 

個人がホームページやブログを運営することで、そこから収入を発生させることが手軽に出来るようになりました。

 

成果報酬型のアフィリエイトに対し、アドセンスを始めとするPV・クリック報酬型とを厳密に区分している場合もありますが、ここでは区別なく『アフィリエイト』と呼称しています。

 

ネット界隈では『ブロガー』や『アフィリエイター』と呼ばれていますが、これらは職業を表す言葉ではありません。

 

フリーライターと似ていますが、これも少し違います。ライターの場合は記事を売り込み対価を得るのに対し、ブロガーは自分の運営するブログから直接報酬が発生します。

 

その多くは趣味の延長であり収入も微々たるものでしょうが、アフィリエイトだけで会社員以上の収入を得ている人も存在します。そうした人達を最近では『プロブロガー』と呼ぶ向きもあるようです。

 

そして最近のトレンドから物申せば、ブロガーはフリーランスの枠内に収まると言えます。現にアフィリエイト収入だけで生計を立てている人も少なからずいます。

 

政府が言うところの『柔軟な働き方』と言う枠に、ブロガーはどのように定義付けられるのか。増え続けているブロガーの割合を鑑みれば、職業の一つとして位置付けられる日は遠くないのかもしれません。

 

 

新しい働き方に関する問題点

 

既出のクラウドソーシングやアフィリエイトを始め、収入を得る手段は多様化しています。

 

しかしそうした働き方には、会社員とは違う問題点も少なくありません。

 

その最も大きな問題としては、収入の『継続性』がないということです。

 

会社との雇用関係が成立していれば、一定の労働力を提供し続けることで賃金収入の継続性が保証されます。ここには法律も介在するため、ローンやクレジットを利用する際の信用力も大きくなります。

 

個人でフリーランスや副業を行う場合、その継続性が保証されていません。個人事業主として長年の運営実績があれば別でしょうが、会社員のそれに比べれば社会的な信用力は低くなってしまいます。

 

また副業・兼業は、企業が禁じている場合はそれを行うことすら出来ません。

 

これについては法律で定めがないため、会社の就業規則に従うことになります。そして残念ながら日本企業の多くは、副業を禁止しています。

 

さらに、こうした新しい働き方に対して法の整備が不十分です。

 

先にあげたクラウドソーシングを例に挙げれば、いわゆる『最低賃金』といった定めがないため、労働力の安売りがされているのが現状です。

 

私自身もクラウドソーシングを実施してみましたが、お世辞にも時間あたりの対価は良いとは言えませんでした。

 

ここに挙げた問題点はほんの一握りであり、まだまだ多くの課題があります。これらに政府がどう対応していくのか、また企業がどう受け止めていくのかが今後の焦点となるでしょう。

 

 

あとがき

 

f:id:teihanpatsu87:20161023223517j:plain

 

働き方の変化が求められる背景には様々な要因があります。

 

平均年収の低下や社会保険料の増加・消費税増税など生活環境が厳しくなっており、景気悪化の一途をたどっていることは既知の通り。

 

追い打ちをかけるように高齢化社会による労働力の不足や、IT化・オートメーション化といった大きな時代の変化が訪れています。

 

そして何より最も大きな要因は、生活に対する価値観の変化ではないでしょうか。

 

ワークライフバランス』の言葉に代表されるように、生活に豊かさを求める機運が高まっているように感じます。

 

時代の流れと申せばそれまでですが、冒頭で述べたような労働問題への風当たりが強くなった背景はここにある気がしてなりません。

 

・より多くの生産性を求める企業

 

・より豊かな生活を求める労働者

 

・その噛み合わない歯車を目の当たりに、ようやく頭を悩ませ始めたばかりの政府

 

これらが『三すくみ』のままとならなければ良いのですが、最初に動くのは果たしてどこでしょうか。

 

 

広告を非表示にする