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自己責任で。

小さな話をタレ流す雑記ブログ

PCデポ騒動に感じる違和感

社会 企業 事件

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PCデポの報道が炎上し、株価にまで大きな影響を与えていますね。
 
様々な情報が錯綜しているので事の善悪は測りかねますが、PCデポに対するあまりに一方的な批判は目に余るところもあります。
 
これらに関する記事を読んでいて、感じたことがあるので少し触れてみたいと思います。

 

消費者神格化に対する疑問

 
こうしたトラブルに対する記事を読んでいると、時折目にする『お客様は神様』というセリフ。PCデポの騒動に関する記事でも見かけることがありました。
 
商取引きの場では良く聞く言葉ですが、この由来をご存じでしょうか。
 
これは浪曲師である三波春夫さんが生前おっしゃったお言葉です。氏が演者としてお客様と対峙する時の覚悟を『神様』という言葉で表したのですね。
 
 
これについては『三波春夫オフィシャルブログ』でも言及されています。
  
三波春夫にとっての「お客様」とは、聴衆・オーディエンスのことです。客席にいらっしゃるお客様とステージに立つ演者、という形の中から生まれたフレーズなのです。
三波が言う「お客様」は、商店や飲食店などのお客様のことではないのですし、また、営業先のクライアントのことでもありません。
 
しかし、このフレーズが真意と離れて使われる時には、例えば買い物客が「お金を払う客なんだからもっと丁寧にしなさいよ。お客様は神様でしょ?」と、いう風になるようです。そして、店員さんは「お客様は神様です、って言うからって、お客様は何をしたって良いっていうんですか?」という具合。俗に言う”クレーマー”には恰好の言いわけ、言い分になってしまっているようです。

 *出典:『三波春夫オフィシャルブログ』より一部抜粋

 
 
氏の覚悟にあやかって使用するのも良いでしょうが、その場合いわば『教訓』として店が使用するべき言葉であることは明白です。百歩譲っても客の立場で使うものではありません。
 
しかし実際の現場でも記事の中でも『客の立場』として、かの言葉が使われることが圧倒的に多いのです。このように歪んだ『消費者保護』の観点で物事が語られてしまうことは憂慮すべきことです。
 
そしてこれが行き過ぎた結果、今回のように大きな騒動へ発展してしまったのではないでしょうか。
 
 

PCデポのサポートは本当に高額なのか?

 
さて記事を見ていると『高額サポート』と謳われていますが、これはどうでしょうか。
 
確かに、金額だけに目を奪われるなら高額です。しかしPCデポのサポートメニューを客観的に見た時、相場を大きく逸した価格とは思えません。
 
パソコンのサポートは他の販売店でも実施していますが、決して安くないのです。自分で出来る人にとっては『なぜ?』と思うような価格設定です。
 
ただし今回のケースはセットメニューで、いささか過剰では?と思うところがあります。驚くほど多くのオプションが付帯されており、必要以上の抱き合わせ販売とも捉えられかねません。
 
サポートの価格設定はともかく、メニュー内容と提案方法については見直していく必要がありそうです。同業他社も然りでしょうが。
 
 
 

高額な解除料は詐欺ではない

 
一方で解除料については、一般論としてみれば『高い』と言わざるをえません。その仕組みについても言及されてましたがあまりに煩雑で、口頭で説明があったとしても完全に理解するのは難しいでしょうね。
 
そもそもPCサポートを必要としている層=パソコンの素人であると考えれば、そのメニューに書かれている内容のほとんどが理解出来ないのではないかと思います。つまり内容が把握されないまま契約されていた可能性が高いということです。
 
パソコンの期間サポートは、特定継続的役務提供として指定されている『パソコン教室』に類する販売であるとも考えられそうですが、これについて法律上は別のようです。
 
しかしそうしたグレーゾーンに対し、法律と世論との狭間で出した答え
 
『75才以上の契約解除を無償にする』
 
というPCデポからの発表なのでしょう。これは企業として誠意ある対応であると言えます。
 
話が逸れましたが、今回の騒動で解除料の金額のみに注目すれば『高い』と感じるのは確かです。
 
しかしPCデポはそれに見合うだけのサポートを提供しており、かつ法律上かならずしも『詐欺』と呼べるような行為ではないことが話をややこしくしているのでしょう。
 
 

あとがき

 
この騒動について深く掘り下げていくことは、高齢化社会問題を考える上での布石となるかもしれません。
 
PCデポばかりが批難されていますが、高齢者が暮らしていく上で保護されるべき法の整備や、何より家族(子や孫)の責任も考えて然るべきでしょう。
 
今回の騒動を眺めていて感じた一番の矛盾はそこであり、パソコンの苦手な高齢者に手を差し伸べているのが実の子ではなく、ほかならぬPCデポだということです。
 
商売と言ってしまえばそれまでですが、PCデポは訪問販売ではありません。お客様が自分の意思で何度も店を訪ねているのです。
 
そしてPCデポの業績が好調である背景を鑑みれば、商売としてそれだけの需要があるのでしょう。利用している全ての人が騙されていると言うには性急に過ぎるのではないでしょうか。
 
今回のケースでは世論の後押しもあって大きな騒動となっています。これは今後ますます高齢化が進む上で、起こり得る諸問題のたった一つに過ぎない気がするのです。
 
 
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