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自己責任で。

小さな話をタレ流す雑記ブログ

部下とのコミュニケーションで注意しなければならない事

事件
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私が初めて係長として昇進した時に、当時の課長に教わった教訓があります。
 
それは『管理職になったら、平社員と必要以上の交流をしない』ということです。歓迎会や忘年会など、営業所全員が集まるような席以外では決して部下と個別に接点を持たない、というのがその課長の持論でした。
 
営業のような職場では、上司は数字を踏まえて部下の指導をし、またモチベーションを上げ続けなくてはなりません。必要以上に部下と近しい間柄になると、自分に甘えが出てしまうとの事でした。
 
なるほど、確かに馴れ合いの関係になってしまうと、縦組織での緊張感が保てなくなり自分にも仕事にも甘えが出てしまうものです。 

 

ただし管理職同士であれば、逆にそうした付き合いは互いに必要だと思います。部下(平社員)へ指導するにあたって、管理職同士の方向性が違ったり意思の疎通が図れていなければ、部下も混乱します。ただそれも、必要に応じてという程度のストイックな付き合いで良いと考えます。
 
 

上司が思っているほど、部下は上司との付き合いを望んでいない

 
そして過去に、その教えを裏付けるような出来事がありました。
 
私が課長として勤務していた営業所で、平社員から係長へ昇進した者がいました。彼は親分肌で面倒見が良く、コミュニケーション能力も高い社員です。仕事にも意欲的で実績も上げていましたから、周囲の仲間も納得した上での昇進でした。
 
その部下が係長に昇進して半年ほど経った頃、会社内の倫理委員会から私宛に電話が入りました。同じ営業所内の新人社員から、その係長に対してパワハラの訴えがあったというのです。
 
事情を詳しく確認したところ、その係長は部下とのコミュニケーションを図るために仕事帰りや休日の度に部下を誘っていたようです。
 
部下におごらせたり説教したりという事はなく、むしろ係長が負担するほうが多かった由。休日には映画を見に行ったりボーリングへ誘ったりと、レクリエーションを通じて部下との交流を図ろうと彼なりに努力したのですね。
 
しかし部下達にしてみれば、せっかくのプライベートな時間を会社の上司と過ごさなくてはならないという葛藤があったようです。元同僚とは言え、今は上司と部下の関係ですから断りづらかったのでしょう。
 
数名に聞き取りをしたところ、なかには退職を考えている社員すらいました。表面上は上司と上手く付き合っているように見えたのですが、本音は違っていたようです。
 
パワハラといっても社会的に話題となっているような暴言や暴力ではありません。倫理的にも法的にも社会通念上問題とは言えない行動ですし、私自身の監督不行き届きでもあります。
 
以後は私の責任のもと同じような問題が発生しないよう注意するという約束で、係長への罰則はなく厳重注意で事なきを得ました。
 
しかし彼の落ち込み様は相当なものでした。それほど一生懸命だったのでしょう。係長になったばかりでヤル気に満ちていた頃であったため、空回りした反動もそれに応じたものだったようです。
  
 
  

上司より部下に対してのコミュニケーションが難しい時代

 
この騒動があり、倫理委員会の人に色々と話を聞く事が出来ました。最近では同じ様なケースが増えており、頭を悩ませているとの事。
 
以前はパワハラやセクハラと聞けば問答無用な事態であったのに対し、最近では判断に迷うような訴えが増えているそうです。
 
例えば…
 
・上司がよく女子トイレの前で立ち話をしているので、トイレに行けないと女性社員から訴え
 (セクハラ)
・女性社員が「早く結婚したい」と話をしたら「仕事を辞めたい」と勘違いされ昇進させられた
 (パワハラ
・営業所の電気を一部消し忘れて帰っただけで、朝礼にて名指しで注意された
 (パワハラ
 
など々々。
 
これら『グレーゾーン』に対する訴えは若い人に多く、会社の規模が大きくなるにつれて増えていったのだとか。そして実際に調査してみると大きな問題を抱えているケースはほとんどなく、話し合いや厳重注意で解決してしまうそうです。
 
最近の若い人はコミュニケーションを取りたがらない傾向があり、些細な事でも周囲に相談をせず訴えてくるそうですよ。
 
何かあれば『ノミュニケーション』で発散してスッキリ解決、という時代ではないのですね。そのノミュニケーションの誘いでさえ訴えられかねねいのですから。
 
 
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