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自己責任で。

小さな話をタレ流す雑記ブログ

新社会人へ送る『三日三月三年』の教訓

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卒業を控えた大学生の方は、そろそろ就職の内定が出ている頃でしょうか。新しい門出に期待と不安が入り混じっている時期でしょうね。
 
そんな新社会人の皆さんへ、私の思い出話とともに『三日三月三年』(みっかみつきさんねん)という言葉を送りたいと思います。
 
これから何度も立ち止まるであろうサラリーマン人生で、時々思い出してもらえれば良いのですが・・・。
 

 

学生時代とのギャップに悩まされた社会人1年目

 
私が大学生の頃は『就職が決まったら人生の半分は終わり。あとは仕事を覚えて定年退職まで働くだけだ』と思っていました。レールに乗ったらあとは惰性で働ていく。それが当たり前なんだと思って深くは考えなかったのです。
 
しかし就職して1ヶ月も経たないうちに、サラリーマンの現実を思い知ることになりました。3流以下の大学から滑り込んだ零細企業で待っていたのは、寝る暇など与えてくれない生活です。
 
当時千葉に住んでいた私は、実家から東京の会社まで片道約2時間かけて通勤していました。朝は6時前に起きて満員電車に揺られ、会社へ着く頃にはグッタリという毎日。
 
帰りは23時に会社を出て、駅まで猛ダッシュ。家に到着するのは午前1時過ぎです。睡眠時間は平均4時間程度で、週に1〜2日は会社のソファで寝ていました。
 
小さな会社だったので1人当たりの仕事量はとても多く、入社1年目でもお構いなしに膨大な仕事を任されました。
 
慣れないスーツに満員電車。何となく大人になった気でいましたが、ゆとりある大学生活とはギャップが大きすぎたのです。
 
 

次々と辞めていく同僚たち

 
その頃はまだ ” ブラック企業 ” という言葉もありませんでしたが、いま思えばまさにそれです。
 
まず休みの前日は徹夜が当たり前。日曜日の始発で家に帰り、寝て起きたら休みが終わってました。しかも休みは月に6日程度で、給料は手取りで18万円ほど。
 
残業時間はまともに計算したことありませんが、どう少なく見積もっても月間で100時間以上はやっていました。それでも周囲は面白い人達ばかりで仲も良かったので、それなりに楽しくもありました。
 
しかし入社から半年が過ぎた頃には、同期入社した仲間は半分以上がいなくなっていました。あまりの激務に耐えられなかったのです。私も転職を考えていましたが、せっかく入社した会社を1年足らずで辞めていくのはどうか、と自問自答する毎日でした。
 
そんな折、なぜかふと父に相談してみようと思い立ちました。普段は全く話などしませんでしたが、人生においてもサラリーマンとしても先輩であることに違いありませんからね。
 
 
 

人生の先輩に教わったこと

 
ある日の仕事帰り、酒を飲みながら父と仕事の話をすることに。父と向き合って話をするのは、それが人生で初めてのことでした。
(そしてそれが最後でもあったけど、その時は分からなかった)
 
酔っていたので話の多くは覚えていませんが、その時に父から言われて1番記憶に残った言葉が、
 
三日三月三年(みっかみつきさんねん)
 
という言葉です。三日目・三ヶ月目・三年目の頃合いは、仕事について悩む時期が来る周期なのだとか。そして三年を超えてしまえば、腰を据えて働くものだと教わりました。父もそうした経験をしてきたのだ、と。
 
 

しかしながら三年もたず・・・

 
それを聞いて、なるほどやはり三年間は辛抱するべきなのか、石の上にも三年と言うし、と思っていたのですが、父がボソッと続けて言ったのです。
 
「まぁでも、お前の会社は働き方が異常だな、好きなようにしたらいいじゃねぇか」と。
 
おそらく、そのたった一言を伝えるために延々と色んな話をしてくれたんだなと悟りました。つまり迷っている私の背中を押してくれたわけです。
 
そこからの決断は我ながらとても早く、次の日には上司に辞表を提出して、膨大な量の仕事を引き継ぎました。そして1月の末に退職。社会人として最初に入った会社は、わずか10ヶ月間の勤務だったのです。
 
入社してから三日目にして戸惑い、三ヶ月目に不安になり、そして三年目を迎えることなく会社を去ってしまいました。
 
言い訳をするつもりはありませんが、私が入社した日から三年後には、その会社は存在してませんでした。私の後にも多くの同期や先輩が辞めていったと聞いたので、自滅的に倒産したのではないかと思います。
 
 

迷う時期は必ずやってくる

 
あれから20年以上経ちましたが、そのあいだに2度の転職を経験しました。今の会社は15年以上勤めていますが、過去を振り返ってみれば、父の言ったことは正しかったと思います。
 
社会に出てからの人生は、それまでの倍以上あるのです。そして必ず迷う時期が来ます。その時はこの『三日三月三年』を思い出してみて下さい。迷った時には、立ち止まって考えることも必要です。
 
私は父に背中を押してもらうことで転職の道を選びましたが、決して後悔はしていません。どう決断するにしても、つまりは本人の意思を強く持つことが大切なのです。
 
新社会人の方には少し気の早い話かもしれませんが、転ばぬ先の杖として頭の片隅に入れておいてくれたら幸いです。
 
 
 
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